お願いします |
にほんブログ村 |
FXを極める=ドルに、米国経済に危機感を抱いて。 [FXを極める]
|
|
2010/05/21 19:51
ガイトナー米財務長官は24日から中国で米中戦略・経済対話に臨む。そして、26日、27日とドイツ、英国を訪問する。
危機感を胸に抱いて。
ドルに、米国経済に危機感を抱いて。
20日の海外時間にドル・円が急落。
しかし、ユーロ・ドルの急騰が理由ではない。ユーロ・ドルはNY時間の引けにかけて上げ幅を拡大。当局の介入警戒感から、ユーロ・ドルは19日以降、2日連続の陽線を形成した。
20日の海外時間の値動きを詳しく見てみると、ドル・円の下げのきっかけは米国の週間新規失業保険申請件数だったのである。
日本時間午後9時30分に発表された週間の新規失業保険申請件数(5月15日までの週)は47.1万件と前週(44.4万件、この日44.6万件に修正)からの減少を見込む市場予想(44.0万件)に反して増加。増加は5週間ぶり。
ドル・円の発表直前のレートは90円80銭近辺。その後、下落が始まり、午後10時20分には90円50銭近辺のストップロスのドル売りを巻き込んで一段安。午後11時20分には89円を割り込んだ。
わずか2時間足らずで2円近くの下落をみた――
この間、ユーロ・ドルは1.23ドル台でもみ合っていた。
米景気の回復ピッチの鈍化――
今回の1つの指標はこのことを示唆している可能性がある。そして、投資家の間に「ユーロは買えない。ではドル買いでいいのか」という基本的な懐疑が生じたのかもしれない。
ユーロをめぐっては、19日から「不穏」な空気が漂っている。
うわさ、うわさ、うわさ。
当局の介入思惑がいろいろな形で飛び交っている。投機筋にしてみれば、新規の材料がなければこれ以上売りで攻めるのは危険との読みが浮上しやすい。
そこで狙ったのがドル・円、の可能性がある。
ドル・円は6日に88円ちょうど近辺まで下落したものの、6日安値まではまだ余裕があるとの理由で。
そしてユーロ買いの流れができれば、ユーロ売りポジションの解消を目論む勢力には好都合。ユーロ圏の投資家による、各資産を売ってユーロに換える動きも重なった可能性がある。
米景気回復ピッチの鈍化――
それはとりもなおさず、ユーロ売りの口実にもなりうる。
米国景気の回復トレンドに変調が訪れれば、ユーロ圏景気の回復もおぼつかない。ユーロ安を追い風に独・仏が輸出で攻勢をかけようにも。ユーロ圏はそうでなくても、ユーロ安が恩恵にならず、主要国よりはるかに厳しい緊縮財政で景気悪化が見込まれる南欧諸国を抱えている。大手証券ではユーロ・ドルの年内の戻りのメドを1.3ドルとみている。
ともあれ、各リスク資産市場からは資金が引き揚げられ、流動性は低下している。市場の動揺が落ち着くまで資金の還流は見込みにくい。外為市場でも値動きの荒い展開が見込まれる。
下がりきったところでは買われ、上昇トレンドにはついてゆく。
強烈に吹き上げる。強烈に下落する。
この難局に相場に向かうなら、こまめ、こまめの取引が肝要である。(和田崇彦)
◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
【 提供:モーニングスター社 】
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
コメント 0