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FXを極める=市場はその闇を見ていない [FXを極める]
2010/05/28 19:37
大荒れの展開がこれほど続いたにもかかわらず、市場にはまだ見ていない闇がある。
ギリシャ一国の財政不安は南欧諸国の財政不安につながり、懸念の連鎖や金融規制の動きは欧州の金融システム不安を巻き起こしてリスク資産は総崩れ。
新興諸国のユーロ資産への投資配分見直し思惑まで飛び出したが。
31日からの週、その闇を、見ることになるのか。
「世界経済の再減速」という闇。
実体経済の先行きをみる上で重要なイベントが続出する。
6月1日には
中国で5月製造業PMI(購買担当者景気指数)、5月米ISM(サプライマネジメント協会)製造業景気指数。
同じく1日にはRBA(豪州中銀)とBOC(カナダ中銀)が政策金利を発表するほか、4日には5月米雇用統計が発表される。
現在のところマインド指標には今回の市場の大揺れの影響は出てきていない。しかし、1日に出てくる米中の景況感指数はどうか。
米雇用統計をめぐっては、足元で週間新規失業保険申請件数に下げ止まり感が出てきているのが気になる。
豪州とカナダは。
いずれも資源国であり、RBAは主要国中銀のなかでいち早く利上げを再開、BOCも前回の金融政策決定会合で低金利政策の継続から脱却する方針を打ち出した。
しかし、欧州圏のソブリンリスクの高まりが両中銀の金融政策に微妙な影を落としそうだ。
RBAは1日こそ政策金利を据え置くとみられているものの、先行きの利下げ観測が早くも出ている。BOCについては、28日時点で利上げ予想がコンセンサスながら、インフレ予想がそれほど高まらず、米国需要の先行きに不透明感が漂うなかでBOCが利上げ再開を急ぐ必要は無い。
この2つの資源国の中銀がそろって政策金利を据え置けば、マーケットは世界経済の減速を織り込みに行く可能性がある。
5月26日。OECD(経済協力開発機構)の年次フォーラムが開幕した。
会合にあわせて公表されたリポートでは、ユーロ圏の10年、11年の成長率予想がいずれも上方修正された。
あるエコノミストは、非常に苦い思いを抱いたという。
「なんと楽観的なのかっ!」
このエコノミストは「実体経済への影響がまだ統計数値に出てきていない。GDP(国内総生産)への影響がどの程度なのか、試算できない」と嘆いている。
会合が開かれたのは、OECDの本部があるパリ。
パリを取り巻く「火」に気がつかないのか。
ソブリンリスクの猛火は、イタリアにまで及んでいる。
イタリアはユーロ圏で第3位の経済規模を誇る。
その上にあるのは、フランスとドイツのみである。
31日。英米市場は休場。
6月1日には、うわさや思惑に振り回される相場展開から、ファンダメンタルズに基づくトレードに戻りそうだ。しかし、そのときわれわれが目にするのは、
ほころび始めた世界経済の姿。なのかもしれない。(和田崇彦)
◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
【提供:モーニングスター社】
大荒れの展開がこれほど続いたにもかかわらず、市場にはまだ見ていない闇がある。
ギリシャ一国の財政不安は南欧諸国の財政不安につながり、懸念の連鎖や金融規制の動きは欧州の金融システム不安を巻き起こしてリスク資産は総崩れ。
新興諸国のユーロ資産への投資配分見直し思惑まで飛び出したが。
31日からの週、その闇を、見ることになるのか。
「世界経済の再減速」という闇。
実体経済の先行きをみる上で重要なイベントが続出する。
6月1日には
中国で5月製造業PMI(購買担当者景気指数)、5月米ISM(サプライマネジメント協会)製造業景気指数。
同じく1日にはRBA(豪州中銀)とBOC(カナダ中銀)が政策金利を発表するほか、4日には5月米雇用統計が発表される。
現在のところマインド指標には今回の市場の大揺れの影響は出てきていない。しかし、1日に出てくる米中の景況感指数はどうか。
米雇用統計をめぐっては、足元で週間新規失業保険申請件数に下げ止まり感が出てきているのが気になる。
豪州とカナダは。
いずれも資源国であり、RBAは主要国中銀のなかでいち早く利上げを再開、BOCも前回の金融政策決定会合で低金利政策の継続から脱却する方針を打ち出した。
しかし、欧州圏のソブリンリスクの高まりが両中銀の金融政策に微妙な影を落としそうだ。
RBAは1日こそ政策金利を据え置くとみられているものの、先行きの利下げ観測が早くも出ている。BOCについては、28日時点で利上げ予想がコンセンサスながら、インフレ予想がそれほど高まらず、米国需要の先行きに不透明感が漂うなかでBOCが利上げ再開を急ぐ必要は無い。
この2つの資源国の中銀がそろって政策金利を据え置けば、マーケットは世界経済の減速を織り込みに行く可能性がある。
5月26日。OECD(経済協力開発機構)の年次フォーラムが開幕した。
会合にあわせて公表されたリポートでは、ユーロ圏の10年、11年の成長率予想がいずれも上方修正された。
あるエコノミストは、非常に苦い思いを抱いたという。
「なんと楽観的なのかっ!」
このエコノミストは「実体経済への影響がまだ統計数値に出てきていない。GDP(国内総生産)への影響がどの程度なのか、試算できない」と嘆いている。
会合が開かれたのは、OECDの本部があるパリ。
パリを取り巻く「火」に気がつかないのか。
ソブリンリスクの猛火は、イタリアにまで及んでいる。
イタリアはユーロ圏で第3位の経済規模を誇る。
その上にあるのは、フランスとドイツのみである。
31日。英米市場は休場。
6月1日には、うわさや思惑に振り回される相場展開から、ファンダメンタルズに基づくトレードに戻りそうだ。しかし、そのときわれわれが目にするのは、
ほころび始めた世界経済の姿。なのかもしれない。(和田崇彦)
◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
【提供:モーニングスター社】
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ユーロ買いのタイミング見計らっていたら、政界の予想外の早さで、円安にぶれてしまいました。
あ~あ。
by ayu15 (2010-06-02 19:53)
こんにちは。 ブログを拝見いたしました。 とても面白く、興味深かったので、今後も拝見させていただければと思っています。
by FXハンター (2010-06-03 13:46)
>ayu15さん
いつもご訪問&コメントありがとうございます。
鳩山さんの辞任がこんなに早く来るとは思いませんでした。
予想外に円安になってしまって、損切りです。。。。。
日中は仕事で見れないので注文だけ入れているんですけど、今回のような時は方向転換の注文が急にできないのでつらいです・・・・
by まーぶる (2010-06-03 22:59)
>FXハンター さん
ご訪問&コメントありがとうございます。
うれしいお言葉ありがとうございます。
今後もお役にたてるよう頑張っていきます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。
またのお越しをお待ちしております。
by まーぶる (2010-06-03 23:02)
あと1日ねばってくれてたら・・。そろそろ買いだとおもってたんで・・。
by ayu15 (2010-06-04 14:15)