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FXを極める=説得の芸術 [FXを極める]
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2010/07/02 19:46
ニュース番組は、サッカー、消費税、サッカー、消費税。
政治のコーナーでは、参院選の遊説の先々で消費税増税の際の税還付のことを話す菅首相の姿がやたらと放映されている。
しかし、この映像からは菅直人首相の「声」は聞こえてこない。
消費税の引き上げがなぜ必要なのか、引き上げの先にどんな国家を作りたいのか。税を還付するというなら、なぜ還付するのか、なぜ品目別に消費税の税率を変えるのか。
国民にどう説明するのか。議員の中でどのくらい議論したのか。
財務相としてのほんのわずかな在任期間中にギリシャの財政不安がいよいよ高まり、マーケットの大混乱ぶりをみて日本も財政再建に着手しなくてはならないと思った。
菅首相の、その思いはいいだろう。
しかし、どれだけ国民と向き合っているか。
逃げて、いないか。
野党病。
菅首相が、与党内論議を経ずに消費税の引き上げをブチ上げるあたりに、この思いを禁じ得ない。
直情径行。
野党時代は、批判していれば務まった。しかし、今や内閣総理大臣である。
官僚システムの作り上げた政策を推進しているだけなのに「官僚を使いこなしているのだ」と言い張るのかもしれない。しかし、そこには民主党色はないのではないか。
一方、民主党を批判する野党は、どうか。
与党に対する批判票を集めて一定の議席を確保するかもしれない。しかし、選挙日程や自身の「政治家としての残りの寿命」をにらんで、急ごしらえでできた政党群に何を任すことができるのか。自民党を割って出ようというときに、わずかな同志しか引き連れてこれなかった人々に。単独行動が精一杯の政治家に、何が出来るのか。
政治こそは、説得の芸術である。
外為市場は大荒れである。
ドル・円は1日に一時87円割れ。
2日の東京時間には円高進展の流れは沈静化したが、このまま調子よくドル・円が戻る保証はない。たとえ、6月米雇用統計がサプライジングに良くても。
日銀に圧力を掛ければ済むのか。
政治家の間では、日銀が「成長基盤強化」と銘打って打ち出した新たな貸出制度に対する評価が高いという。エコノミストからは「マクロ的には影響なし」との声しか出ていないのに。
欧州系証券のチーフエコノミストは、「デフレ脱却のためには円安誘導だ」と言い切る。
その決断が、欧米を説得したうえで、できるか。(和田崇彦)
◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
【提供:モーニングスター社】
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