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政府・日銀はデフレ対策に心血注げ!――「鬼門」の8月、過ちを繰り返すな [アナリストレポート]


2010-08-25

 相場にとって、8月は一つの鬼門だ。

この時期、「政策」が絡んで乱気流の相場に陥るケースが珍しくない。

昨年も8月30日、総選挙で民主党が圧勝。ほどなくして、株価はギクシャクし始めた。今年1月以降、日本株は先進国市場で最悪のパフォーマンスである。

 「魔の8月」は20年前にも訪れた。1990年8月2日未明、イラク軍が突如、クウェートに侵攻。「湾岸危機」ぼっ発で、世界に衝撃が走った。

インフレ圧力が高まったとして、日銀は8月30日、3月に続いて公定歩合を5.25%から6%に引き上げた。しかし、これは致命的な判断ミスだった。  既に日経平均株価は同年8月2日、3日の2日間で1322円暴落(8月1日、3万837円。2日、3万248円。3日、2万9515円)していた。

利上げまでに、そこからさらに約5000円下げ、利上げ前日(29日)の終値は2万4894円。

明らかに「危機のシグナル」を発していた。

ところが、三重野総裁(当時)は、利上げ当日朝の記者会見でこう強調した。

 「3月の時には『インフレの予防的措置の総仕上げ』と言いましたが、あの時は例えば野球でいうと、9回で終わると期待していたところ、その後も景気は強いし、加えて新たに原油の値段も上がったということで、延長戦に入ったというふうに理解してもらえばよろしいのではないでしょうか」。

 現実は、インフレの延長戦どころか、歴史的なデフレの「開幕戦」であった。 その後、景気急降下の事態に慌てた日銀は1991年7月、一転して利下げを実施したが、時、既に遅し。

 18年前の92年8月も宮澤首相が取引所閉鎖を考えたほどの暴落で株式市場は混乱。だが、官邸では、マーケットの「政策催促」を「糖尿病患者が甘いものを求めるようなもの」と受け止める向きもあった。亡国の状況認識だ。

 「失われた20年」の間に、とことん味わった日本の落日奈落と悲哀の日々。もう、過ちは繰り返してはならない。

 2009年5月18日の取引時間中に8997円を付けて以来、この8月24日まで日経平均は一度も9000円台を割り込んだことがなかった。9000円台が堅固な下値岩盤というわけではなく、。昨年7月以降の取引時間中安値、9050~9091円は、真横に定規を当てたような薄氷のゾーンだった。この水準を割り込んだだけに、デフレムードは否応なく増幅していく可能性が出てきた。

 過去20年を総括して、為政者と「誇り高い日銀マン」が、デフレ対策に心血を注ぐときがきた。そうしたアクションを起こすなら、、救国政策に奮い立った株価は奔騰するだろう。

【提供:モーニングスター】
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コメント 2

ayu15

株価下がりますね。
素人疑問。よく運用して株価さがり損失!といいますが、運用しないで銀行定期に入れとくほうがいいような???


by ayu15 (2010-09-07 12:47) 

まーぶる

>ayu15さん
いつもご訪問有難うございます。
(^^;確かにそう言われてしまえばそうですね・・・・・

やはり株もキャンブル的な要素もあるので、下がる株もあればやはり上がる株もあるということです。
株価が下がったところで買って、高くなったら売る。
単純な原理ですが、これがオモシロイと感じます。
by まーぶる (2010-09-11 23:21) 

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