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FXを極める=日銀がまた嘘をついている [FXを極める]


2010/10/29 19:25

 日銀が、また嘘をついている。

 28日。日銀、10月2回目の金融政策決定会合。

 5日に3本柱からなる「包括緩和政策」を打ち出した日銀。市場の目は、包括緩和の柱の1つ、資産買い入れ基金の詳細と半期に一度公表される展望レポートに向かっていた。

 そんな市場の、寝耳に水。

 11月に開かれる次回金融政策決定会合について、当初予定の15-16日から4-5日への前倒しが発表された――


公表文で示された理由は「指数連動型上場投資信託(ETF)および不動産投資信託(J-REIT)の買い入れを早期に開始できるよう基本要領の審議・決定等を行うため」。

 また、嘘をついている。

 5日に打ち出された買い入れ基金の創設。その際に、ETFやJ-REITの買い入れも示されていた。そんなに早期に実施したいなら、5日から会合前日の27日までの間になぜ、しゃかりきになって詰めなかったのか。5日に正式に公表するまでも、相応の準備があったはず。そして、5日から27日までの間に準備が整わなかったにもかかわらず、28日から次回の金融政策決定会合の前日11月3日までの間に、ではどれほどのことが準備できるのか。

 嘘。嘘。嘘。

 11月2-3日には米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。外国為替市場では連日、米主要メディアのリーク合戦でドルが往ったり来たり。声明文の公表は日本時間4日未明。FOMCで打ち出される米国債の買い入れ規模や声明文の表現、そして、そのときのドル・円の水準によっては――

「祝日明け4日の東京で、ドル・円が史上最安値を更新する可能性も排除できない」

 対応は、日銀が資産買い入れ基金を増額することで行うということではないのか。

 政府は、介入に動けない。

 野田佳彦財務相は26日、次のように述べている。

「きのうのマーケットの動きは一方向に偏った動きだった」

 まるで他人事。

 25日、ドル・円は下落を続け、一時80円41銭と95年4月19日以来の安値を付けた。

22日からのG20(主要20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議で通貨安競争を回避するための具体的な措置が何も打ち出されずに「滞っていた」ドル売りが再開した。

 日本の当局は、フロー主導のドル売りの「奔流」を前に、各国の理解を得られず、指をくわえて見ていた。G20の共同声明では「準備通貨を持つ国々を含む先進国は、為替レートの過度の変動や無秩序な動きを監視する」と謳い(うたい)あげたものの、EUは介入断固阻止への動きを強めている。

 「介入の手法を封じられた政府に代わって、いざというときには日銀が基金の規模を拡大する。ドル・円の暴落を受けて臨時会合を開くよりも、FOMCを前に日銀会合を予告しておけば、短期筋もドル売りを強めないのではないか」――日銀の、そんな浅知恵が見え隠れする。

 「現地3日に出てくる米追加緩和の規模がそれほど大規模でない場合には、ドル買いに進む。

しかし即座に、それこそ日銀が会合を終えた後くらいに、『米国のデフレを回避するためにはもっともっと大量の米国債を買わなきゃだめだ!』となって、再びドル売り優勢になる」――そんなシナリオだってあるのに。

 日銀は、8月10日も、「嘘をついた」。

 各市場が米景気の減速懸念に震えるなかでも、日銀は米景気の下ブレリスクを認めず、同日の金融政策決定会合を何事もなかったかのようにやり過ごした。しかしその直後、現地10日に出てきたFOMC声明文では量的緩和方針が打ち出され、ドル安・円高が進むことになった。(和田崇彦)

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

【提供:モーニングスター社 】


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