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<相場を読む>恐怖心理が後退、株価上昇への下地整う [アナリストレポート]


2010/11/05 19:14

 通称「恐怖指数」として市場からの関心が高いVIX指数(Volatility Index)。

米主要株価指数の一つであるS&P500種を対象としたオプション取引の値動きを基に算出され、今後30日間のボラティリティ(変動性)を示すとともに、株価動向を大きく左右する投資家の心理状態を表すとされる。特に株価急落時には同指数が急上昇しやすく、その投資収益に対する負の相関関係が「恐怖指数」として名高いゆえんだ。

ただ、足元ではVIX指数に落ち着きが見られ、市場心理の改善が顕著。株価上昇への下地は整いつつある。

11月3日、FRB(米連邦準備制度理事会)は追加の金融緩和策を決定。2011年6月末までに6000億ドル(月換算では750億ドル規模)の米長期国債の買い入れを実施し、「雇用の最大化」と「物価の安定」を声明文に掲げている。これを受け、3日の米株式市場ではNYダウが前日比26ドル高の1万1215ドルと08年9月19日以来の高値水準まで上昇。4日の日経平均株価も前日比198円高の9358円となるなど歓迎ムードが広がった。

 市場の安定化を裏付けるようにVIX指数も低下。3日の同指数は19.56ポイントと7営業日ぶりに20ポイントを下回り、投資家が持つマーケットに対する恐怖心理の後退を示唆している。今年5月初旬に一時998ドル安となったNYダウの大暴落(終値は347ドル安)時にはVIX指数が40オーバーまで上昇しており、約半年間の日数をかけて市場は落ち着きを取り戻してきたといえる。

 VIX指数はS&P500種のオプション取引を基に求められるが、日本の株式市場との連動性も高い。08年1月以降のVIX指数と日経平均株価との連動性を見ると、両者の相関係数(データ数:日本・米国ともに株式売買があった672営業日)がマイナス0.56となり、高い負の相関があることが分かる。つまり、VIX指数が低下傾向にあるときには日経平均株価が堅調に推移する一方、株価急落時にはVIX指数が上昇する傾向があるというわけだ。

 なかでもVIX指数が20ポイントを割り込んだ時には株価は好パフォーマンスを上げている。

08年1月以降、VIX指数が20ポイント割れの局面(一度20ポイントを割り込んだ日から2営業日連続で20ポイントを上回る日まで)は、

(1)08年4月25日-6月2日

(2)09年12月22日-10年1月20日

(3)10年2月26日-10年4月26日

の3回のみだが、いずれの局面においても日経平均株価は上昇。特に(3)においては終値ベースで1割超上昇しており、市場心理が安定する(VIX指数が低水準で推移する)ことで買い気が高まり、株価に上昇バイアスがかかるといえよう。

 4日のVIX指数も18.52ポイントと連続して20ポイントを割り込み、株価への上昇期待が高まりつつある。FRBによる追加の金融緩和策が市場心理を改善させていることは確かであり、日本株も出直りのタイミングを探る段階に来ているようだ。VIX指数が低水準のまま推移すれば、10年末にかけて年末ラリーが起こり、
日経平均株価1万円台回復の可能性は十分ある。(杉山容俊)

【提供:モーニングスター社 】


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レイ

始めまして。「FX初心者が失敗しないタイプ別FX業者選びと投資法」管理人の青木と申します。
これからFX投資を始めようとする方のために、初心者向けのFX業者選びのポイント選びから、実際にFXを始めるまでの流れ、始めるときの注意点などを詳しく記載しました。
今回は、「初心者がFXで稼ぐには」をレビューしています。よろしかったらご覧ください。

by レイ (2010-11-11 21:46) 

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