今晩のＮＹ為替の読み筋＝ドル・円は方向感出にくいか

２７日のＮＹ外国為替市場で、ドル・円は方向感が出にくいか。株価動向に左右され、もみ合う流れを予想する。
　２７日の東京時間は、外国株や外債を投資対象とする複数の大型投信の設定が予定されていたことから、ドル・円が需給要因で上昇、９５円３０銭にあったストップロス（損失確定）のドル買いを巻き込んで上値を追う展開となった。
　株高トレンドが継続して９５円５０銭にあるストップロスを巻き込めば、「９６円台回復の可能性」（大手邦銀）もありそうだ。ただ、「全体的なドル売りの流れは変わっていない」（別の大手邦銀）との指摘が聞かれ、２６日の大幅高の反動で米国株式に調整の動きが出れば、ドル・円の上値も重くなるとみられる。

　２７日は米５年債の入札が予定されている。前日の２年債入札結果は堅調だったが、「年限がより長い５年債、７年債（２８日に入札実施）の入札がどうなるかは分からない」（前出の大手邦銀）とされ、米長期金利との関係から注目される。

　足元でポンドが堅調に推移している。ポンド・ドルの１．６ドルちょうどにオプションの権利行使価格があることから、「欧米時間にかけて１．６ドルを狙う動きが出てくる可能性があり、そこを付けるまで下落しないだろう」（信託銀）との指摘が出ていた。

［ 株式新聞速報ニュース／ＳＵＰＥＲ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］
提供：モーニングスター社

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