来週の日本株の読み筋＝下値模索の展開か

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来週の日本株の読み筋＝下値模索の展開か

2009/10/02 19:11

　来週（５－９日）の東京株式市場は、下値模索の展開か。円高や政権交代を見極めたいとする海外勢の手控えもあって、足元では商いが伸び悩み、「買い手不在」（国内投信）の状況が続いている。円相場が１ドル＝９０円割れの水準で推移しているうちは、大きな戻りを期待しにくい。藤井財務相は３日開催のＧ７（主要７カ国）財務相・中央銀行総裁会議で円高について「触れない」と発言しており、Ｇ７の内容次第では更なる円高への懸念も強まる。


　直近の米経済指標をみても、米景気の先行き不透明感が増しており、「ＡＤＰ雇用統計の悪化を背景に、２ケタ減の可能性も指摘される米雇用統計が、市場予想通りに９％台後半で落ち着いても、市場への影響は限定的」（中堅証券）とみられる。日本時間２日深夜に決定する２０１６年五輪開催地が東京となれば、ゼネコン株などを中心に相場は一転するとみられるが、ブラジルやシカゴになった場合、関連銘柄を物色する展開は期待できるものの、一時的なものとなりそう。５日には現在の金融株安の一因を作った亀井金融相が都内で講演をするため、発言が注目を集めそうだ。

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供：モーニングスター社

タグ：来週 株価予想 日経 アナリスト モーニングスター ＡＤＰ