SSブログ
お願いします 人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

11月2日 来週の東京外国為替市場見通し=ドル高か、FOMCと米雇用統計に注目 [為替予想]

予想レンジ:1ドル=90円00銭-93円00銭


 11月2日からの週はドル高か。最大の注目点は3日-4日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)になる。特に4日公表の声明文で低金利政策の継続についてどのように示唆されるかが重要となろう。フィナンシャル・タイムズ紙は10月22日付記事(電子版)で、FOMCの声明文で低金利政策の継続を示してきた文言が今後変更される可能性があると報じ、米長期金利が上昇する材料となった。実際に声明文の内容を受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の早期の金融引き締め思惑が強まり、長期金利が上昇すればドル買いが進むとみられる。来週はFOMC以外にも、3日にRBA(豪州中銀)の政策金利発表、4-5日にBOE(英中銀)金融政策委員会、5日にECB(欧州中銀)理事会と金融政策決定会合が相次ぐ。


 米金利動向をみるうえでは、6日の10月米雇用統計を注視したい。市場予想は非農業部門雇用者数が前月比17万5000人減、失業率が9.9%と見込まれている。10月29日には7-9月期米実質GDP(国内総生産)速報値が市場予想を上回ったことを受けて投資家のリスク許容度が改善し、低金利の円やドルを売る動きが強まった。しかし、「GDPと雇用統計では異なる反応をする可能性がある。雇用統計は金融政策に大きな影響を与える。FRBは利上げを開始するタイミングを判断するにあたって失業率をみている」(ドイツ証券 シニア為替ストラテジスト・深谷幸司氏)という。雇用統計で強い数字が出れば、米金利上昇からドルが買われやすい。


 また、11月末が決算期末となるヘッジファンドが多いと言われており、利益確定でユーロや高金利通貨が売られ、ドルが買い戻されるとの見方がある。「ヘッジファンドは決算期末を控えて新たなリスクを取りにくくなる可能性がある」(深谷氏)との指摘が出ていた。


 さらに、6日から7日まで開催の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に向けて、「当局者からドル安懸念の発言が出れば、ドル買い要因となる」(バークレイズ銀行 チーフFXストラテジスト・山本雅文氏)という。日本は藤井裕久財務相の代理として野田佳彦財務副大臣が出席する予定。「通貨安競争は避けるべきという意見を伝える意向と報じられたが、これはドル安について言っているとも解釈できる」(同)との声が聞かれた。


 もっとも、米財政赤字の拡大などを背景にしたドル安懸念は根強く、ドルの大幅な値上がりは見込みにくい。また、「FRBがすぐに利上げをするとは誰も思っていない。米金利上昇も長くは継続しないだろう」(同)という。ドル・円は92円台では上値が重く、93円を上抜けるのは難しいとみられる。一方、29日に付けた直近安値の90円22銭が下値メドとして意識される。


提供:モーニングスター社
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。