SSブログ
お願いします 人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

FXを極める=円高熱波襲来、覚悟の夏 [FXを極める]

サンシェルター ブルー 【シェルター】

サンシェルター ブルー 【シェルター】

価格:1,029円(税込、送料別)



2010/07/30 19:47

 8月は、強烈な円高になる。  覚悟を決める夏になる。

 目を覚ますときである。
 米国の巧みな論理をぶち壊せないで、立ち尽くす日本。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録やバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言で、FRBの金融政策の次の一手が金融緩和になる可能性が認知されるようになった。7月26日からの週の前半、外国為替市場ではオセアニア通貨が特に対ドルで上伸したのは典型例である。

 米国景気がすぐに失速するほどのリスクがないことは明らかである。しかし、だとしても、FRBが追加緩和という選択肢をすぐに放棄して利上げ時期を模索する可能性も低い。

 FRBが利上げの準備を始めない限り、ドル・円の本格上昇は見込みにくい。

 FRBが構築した利上げ再開までのロジックは、非常に堅牢である。
 これまで、毎回のFOMCのたびに声明文の文言の修正の有無が話題になってきた。

 市場の関心は「for an extended period」(長期間)の修正の有無に向かったが、声明文を英文の文構造に即して考えると、利上げ再開のハードルの高さがよく分かる。

「低水準の資源利用度、抑制されたインフレの傾向、安定したインフレ予想を含む経済状況が、異例に低いFF(フェデラル・ファンド)レートを長期間保証する」

 「資源の利用度」とは、雇用のことである。

米国の失業率は6月で9.5%。少なくとも9%を割らない限りこの条件の解除には向かえないとみられている。
FRBの政策遂行目的の1つは、雇用の最大化にあることを忘れてはならない。

 インフレ予想という点では米10年債利回りが参考になるが、ただいま3%を下回って推移中である。物価指標はいずれも低迷している。FOMCのメンバーの一部がデフレリスクへの警戒感を主張するほどである。

 さらに。

 利上げにあたっては、少なくとも事前にこれらの文言を修正・削除するに足りる事態が現出することがまず必要で、その後、実際に文言の修正を行って6カ月程度の周知期間をおき、いざ利上げとなるのである。

 FOMCは、年内あと4回である。

 8月10日、9月21日、11月2-3日、12月14日。

 もはや年内の利上げ再開は非常に難しい。そればかりか2011年前半の利上げ再開も厳しく、利上げ再開は2012年になるとの見方が強まっている。

 そして。

 現状の緩やかなドル安は、米政権にとっても非常に好ましい。

 ドル安でオバマ大統領が掲げた輸出倍増計画にも弾みがつく。11月の中間選挙を前に、その振る舞いから「HATOYAMA化した」と揶揄されるようになったオバマ大統領。現状のドル安は、慈雨である。

 バーナンキFRB議長には、共和党政権に指名されながら民主党政権になっても続投を認められた恩義がある。まさか11月までのFOMCで利上げに向けて動きだす可能性は低い。新たにFRB副議長に就任するイエレン女史は、その経歴から議長並みの威圧感で低金利政策を推進するだろう。

 日本の当局の苦悩ぶりは察するに余りあるが。

 無理である。

 円高・ドル安はそう簡単には克服できない。

 ドル・円は90円が、当面の天井になる。
 このことを覚悟する夏になる。

 8月は1日に中国の7月製造業PMI(購買担当者景気指数)、2日から米重要経済指標が続出する。(和田崇彦)

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

【 提供:モーニングスター社  】
nice!(15)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 15

コメント 1

ayu15

それにしても、140円とか120円なんていってたのにあっという間です。なんででしょう???
by ayu15 (2010-08-02 19:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。