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豚インフル関連株、激烈高。 [ニュース情報]
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寄りつきから前場中程にかけては強いのに、後場は急速に騰勢が衰える。今日の東京市場は、こんな悪いクセが出た一日になりました。日経平均株価は18. 35円高とプラスで終わりはしました。しかし先週末の米国市場でNYダウが119. 23ドル高、NASDAQ42. 08ポイント高、と比較的大幅に上昇したことから見て、東京市場も勢いを伴って上昇してもおかしくない日でした。
ところが残念ながら終わってみるとわずか18. 35円高。後場が始まって間もなくマイナスに転じる場面もあったほどで、期待外れの展開となってしまいました。
こんな展開になった場合、米国で突発的にマイナス材料が発生することが多いものですが、今日もそうでした。米国での豚インフルエンザ発生を受けて米疾病対策センター(CDC)が緊急事態を宣言、ドル、グローベックス市場の米国株指数先物ともに下落してしまいました。いまのところ豚インフルエンザと無縁な日本円がリスク回避の観点から買われたのです。
このように今日は豚インフルエンザが金融市場に大きな蔭を落とす形になってしまいました。それだけにいわゆる「豚インフル」関連株は軒並み値を飛ばし、異様なほどの盛り上がりようとなりました。「抗ウイスル不織布」で知られるダイワボウ <3107> がまず大量買いを集めて株価はストップ高、インフルエンザワクチンの「タミフル」を製造販売している中外製薬 <4519> や検査試薬大手の栄研化学 <4549> などがそれに続きました。
そればかりではありません。日本バイリーン <3514> 、シキボウ <3109> 、日油 <4403> なども文字通り値を飛ばし、まさに豚インフルエンザ株のオンパレード。こんな様相となりました。このところ鉄鋼、太陽光発電、電池関連株も一時ほどの勢いがなくなっている時だけに、投資家の投資意欲が豚インフル関連株に一挙に集中した形になったといえます。
これで明らかになったのは、ゴールデンウイークを直前にしているにしては、投資家の投資意欲が旺盛であること。それは驚くばかりと言ってよく、出動のタイミングを待っている待機資金が意外に多いことが明らかになったといえます。
別のセクションでも類似の現象が見られました。富士重工 <7270> 株です。同社が24日発表09年3月期の連結業績予想を下方修正しました。従来230億円と見込んでいた当期赤字幅は700億円に拡大するというのです。これでは通常は株価は下げてしまうところです。ところがそうはなりませんでした。
従来予想では90億円だった営業赤字が60億円に、同じく90億円予想だった経常利益は45億円に縮小見込みとのこと。市場はこの点を好感したようで、株価は急反発しました。
ここには小さな好材料を評価する動きが見られます。悪材料の中に潜む好材料。それを手がかりに株が買われていることになり、市場の回復局面でよく見られる現象です。
今日はこんな動きが見られたことが収穫であり、明日につながる可能性が予見されます。豚インフルエンザの拡大懸念は去らないものの、インフルエンザ関連株人気の興奮からは次第に覚め、主力株に目を移しはじめる。こう見ています。(
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