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高PERだって怖くない?! [アナリストレポート]




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「危機の相場が、“喜々”の相場になった」。こうした声が飛び出すほど、勢いよく駆け上がったのが3月10日~4月10日にかけての戻り相場。しかし、その後の相場は、今一つスッキリしない曇天模様となり、市場関係者の間からは「決算発表が進むにつれ、実態悪を嫌気する土砂降りの相場になりそう」と、不気味な予測すら浮上しはじめている。


 4月23日現在、日経平均225種採用銘柄の予想平均PERは実に285倍(東証1部上場銘柄でも285倍)。「驚異的な高PERである以上、いつ何どき、暴落してもおかしくない」といった警戒論もささやかれている。しかし、本当にそうなるのだろうか――。
 そこで、気になるのが前3月決算。その発表が、いよいよ本格化する。
 決算発表シーズン入り間もない時点での証券アナリストや証券記者の「情報感度」はきわめて鋭敏になる。特に、業種や相場テーマに関連する銘柄のトップバッターとして最初に決算を発表する有力企業は、言うなれば「一を聞いて、十を知る」対象。つまり、後続の発表企業の動向を探るヒントを与えてくれる存在になるからだ。


 こうした先発企業として注目したいのは、24日発表のリコー(7752)、日本電産(6594)。週明け27日のシャープ(6753)、JSR(4185)、三菱自動車(7211)、京セラ(6971)、そして28日の信越化学(4063)、三菱重工(7011)、ホンダ(7267)など。
 おそらく、こうした企業のトップの多くは、決算発表の場で公言するかどうかは別にして、おそらく「業績面でのウミは前期決算でかなり出し切った」と思っているのではないか。


 3カ月前の前3月期第3四半期(08年10月~12月)決算発表当時は、それどころではなかった。歴史的な金融・経済危機の大波に直面し、「この難局にどう対応して良いのか、処方箋がなかなか描きにくい」と本音をもらす経営トップもいた。
 しかし、4月に入ってから、ムードは好転。あるアパレルメーカーのトップは、今年1月の四半期決算発表時点では「売上は空前の垂直的落ち込み」と危機感いっぱいの表情だった、ところが、4月以降、気温が一気に高まったことから売れ行きが活発化。前期の業績不振についても「事業領域の全てを見直す良いチャンスだった」と振り返る余裕が生まれている。


 電機メーカーの間でも「変化」の兆しを感じ取る経営トップが増えつつある。
 ロボットメーカーの安川電機(6506)は、その一つ。自動車向けロボットの低迷は続いているが、液晶業界向けの受注が増え始めて、5月も増加傾向をたどる可能性が出てきた。会社側の受注計画(単独ベース)によれば、09年度上期(09年4月~9月)の130億円に対し、同下期(10月~10年3月)は220億円。上期比90億円増えるわけだ。08年度下期実績の161億円に比べても59億円増加(増加率36%)する見通し。今年度前半と前年度下期の実績と比較して、その変化をキャッチすることは、収益低迷局面における回復初動に乗るうえで有効だ。
 今回の各社の決算発表でも前期と今期の比較だけではなく、前四半期と今四半期、または月次ベースでの売上げ動向を比較することで、業績の「最悪期脱出」と、「底放れ」を探る動きが活発化するだろう。


 ぎょっとするほど高いPERも、収益回復の道筋が見えてくれば、さほど気にしないのが株式マーケットだ。97年春、98年秋から99年春、01年秋から02年春、さらには03年春には上場企業の赤字決算予想から日経平均採用銘柄のPERは「算出不能」になった時期がある。しかし、当時も収益回復を見越してマーケットは動いた。警戒論や悲観論を乗り越えるそのしたたかさは尋常ではない。ユーフォリア(陶酔的熱狂)とは縁遠い状態、いや“悲観の衣”をいっぱい身につけている今回も、まだまだ買いのチャンスは残っている。



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