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備えあれば憂いなし――調整局面での売りヘッジ銘柄は… [アナリストレポート]

 8月14日申し込み現在の3市場ベース(東京・大阪・名古屋、制度信用と一般信用の合計)の信用買い残は、その前の週(8月7日申し込み現在)と比べ76億円増加し1兆4179億円になった。買い残の増加は5週ぶり。一方、信用売り残は前の週より18億円増え9737億円となり、2週ぶり増加に転じた。

【提供:モーニングスター】「8月末の日経平均株価1万1000円見通しを維持」(メリルリンチ日本証券)、などとする全般相場に対する強気見通しがある一方で、テクニカル上の過熱感、さらに米国株や中国株の調整機運を指摘する弱気派も増え、市場は今後、買い方と売り方の激しい攻防戦が繰り広げられる可能性が強まってきた。前述の信用買い残・売り残がともに増加しているのも強弱感の対立を表しているものと思われる。

 仮に東京市場が調整局面へ移行したとしても、それは日経平均株価など指数だけ。個人投資家にも極めて分かりやすいエコカーなどのテーマ性に合致した個別材料株は別格だ。こうしたムードが市場内に充満しているが、果たしてそうだろうか。調整初動局面は、確かに物色の矛先は指数(先物)動向に左右されない材料株に向かうだろう。しかし、日経平均が高値から1000円以上下げた段階でも「材料株は別格」とする動きが継続するかどうか、甚だ疑問だ。

 備えあれば憂いなし。株は常に買うだけではなく、売っておくのも重要だ。下落局面を想定し「売りヘッジ」を行うのは、やはり必要だ。ハイテク関連株を多く保有している投資家ならば、225先物を売っておくのが良いだろう。また、信用取引を使って売る(貸借株)のも良い。

 「信用取引は怖い」とよく耳にするが、上手に使えば有効な戦術になる。信用取引をする場合、「買い」から入る人が圧倒的に多い。「現物で買い」、「信用でも買い」というのは、相場が明らかな上昇トレンドにある時ならば多くの利益を生む可能性がある。しかし相場がもみ合い商状に陥ったり、一転して下降トレンドになったら損失は拡大する可能性が高まってくる。言うまでもないことである。信用取引の場合、リスクヘッジとして「信用売り」を活用するのが良い。まさに今は、リスクヘッジしておく局面だと考えている。

 リスクヘッジとして売り対象を何にするか?個々人の保有銘柄などの違いによって、それは様々だが、ひとつの考え方として信用取組の悪化した銘柄から選ぶのも一法だ。別表は、8月14日申し込み現在で信用取組がその前の週と比べ悪化した銘柄のうち、信用買い残の多い10銘柄。なかなか時流に乗った面白い銘柄があり、また依然として信用倍率(信用買い残÷信用売り残)が1倍そこそこと拮抗している銘柄もあり、あくまでも参考銘柄である。カラ売りで注意したいのは早逃げ(買い戻し)であることを付け加えておきたい。また、参考までに「何が何でも買い」とする投資家のために、信用売り残が増加し取組が好転した銘柄10銘柄(日々公表銘柄など除く)も掲載した。
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