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今晩のNY為替の読み筋=1ドル90円割れの可能性も、深押しは想定しにくい [為替予想]

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今晩のNY為替の読み筋=1ドル90円割れの可能性も、深押しは想定しにくい
2009/09/24 17:40


 24日のNY外国為替市場は波乱含みか。ドル・円は90円割れを試すとみる。ただ、90円割れとなっても深押しは想定しにくく、急速に下げ渋る展開も見込みうる。

 24日には8月米中古住宅販売件数(市場予想は535万件、前回は524万件)、週次の新規失業保険申請件数(市場予想は55万件、前回は54万5000件)が発表されるほか、米7年債入札が予定されている。

 経済指標が市場予想よりも改善すれば、米国株高となって米国勢のドル売りが継続しよう。ユーロ・ドルは再び高値更新を目指す流れとなり、ドル・円は圧迫されそうだ。ただ、この場合にはユーロ、豪ドル、NZドルはいずれも対円で上昇すると予想され、ドル・円の90円割れの可能性は低下しよう。

 一方、経済指標が軒並み市場予想に比べて悪い内容となった場合には、ドル、円ともに買い戻されそうだ。米国株式の下げ幅によってはクロス円の下げが主導する形でドル・円の90円割れがより現実味を帯びることになろう。米7年債入札を経て米長期金利が低下すれば、ドル・円には二重の下落圧力が掛かることになる。需給面では1ドル=90円割れの水準にストップロス目的の円買い注文が多数控えているとされる。89円台半ばまで急落するシナリオも描けないわけではない。

 もっとも、経済指標の結果がまちまちとなった場合にはポジション調整主体の動きに終始するとみる。特に再度90円割れに失敗すればドルの買い戻しが強まって大きく水準を回復することが見込まれる。

 期末接近で内外ともに投資家は新規のポジションを構築しにくくなっている。日本時間24日未明にFOMC(米連邦公開市場委員会)声明文が発表されたが、市場では「新味に乏しく、マーケットにこれまでと異なる方向感を与えるものではない。ドル売りの流れは継続する」(欧州系銀行)との見方が多い。ただ、月末に向けてはフロー主導で上下する展開を意識しておく必要がありそうだ。

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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