SSブログ
お願いします 人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

クッキングトイが静かなブーム――商品企画力と無類の技術力を背景に無限の可能性を秘めた企業… [アナリストレポート]

クッキングトイ(タカラトミー)
生キャラメルポット タカラトミー(発売中)【日本おもちゃ大賞2009】
2,096 円
30%OFF!!クッキングトイすばやく作れる「ぱぱっとパン屋さん」【09/11/07 TA】
2,189 円

 「クッキングトイ」(調理玩具)が静かなブームとなっている。「節約」、「子供の巣ごもり」志向の観点から、「親子で楽しむ」を基本コンセプトに誕生したクッキングトイ。

 タカラトミー(7867)が4月末に発売開始した「生キャラメルポット」は、日本玩具協会が主催する第2回「おもちゃ大賞」のトレンディ・トイ部門で大賞を受賞。「生キャラメルポット」は今年度15万個の出荷計画に対し、9月末現在で11万個を出荷済みで、年内にも目標達成しそうな勢いだ。親子のコミュニケーションづくりという目的もさることながら、大人でも「おいしい」と言わせる「本格的な味」にこだわった商品としたことがヒットしている理由。


 同社では「クッキングトイ」を相次いで市場投入。10月22日に電子レンジで発酵するパンメーカー「ぱぱっとパン屋さん」を発売開始した。パン作りは、「準備」→「まぜる」→「こねる」→「一次発酵」→「形をつくる」→「二次発酵」→「焼く」の工程を経て完成するが、厄介なのが「こねる労力」と「発酵に要する時間」。通常、2時間半かかるが、同商品では生地をこねることなく、しかも電子レンジで発酵するため調理時間は約40分で済む優れもの。今年度の販売計画は5万個だ。 10月24日には「Cookin Cookies」(クッキンクッキーズ)を新発売。通常クッキーを作るには、生地つくりから焼きあがるまで約2時間を要すが、同商品では約15分間で調理でき気軽に楽しめる。初年度販売計画は5万個。


 「親子で楽しむ」をコンセプトとした「クッキングトイ」は、意外にも一人住まいのOL層などにも今、人気を博している。「生キャラメルポット」は対象年齢が15歳以上、「ぱぱっとパン屋さん」、「クッキングクッキーズ」は共に8歳以上の子供をターゲットにした商品なのだが…。「手軽さ」と「おいしさ」がOLに受けているのだろう。また、不況を反映した「内食ブーム」の流れにも乗ってヒット商品に育っているのかもしれない。


 タカラトミーは、顧客需要、時代の流れをうまくチャッチした商品づくりに定評がある。古くは「ダッコちゃん」(旧タカラ)、また今や定番商品と化した「ピカチュウ」をはじめとした「ポケモン」グッズ(旧トミー)など、記憶に残るヒット商品を数多く世に排出している。1979年に販売開始し今年で誕生30周年を迎えたディフォルメミニカー「チョロQ」(旧タカラ)は、累計約3000車種・約1億5000万個を販売しているが、「2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員特別賞」を受賞した。今年50周年を迎えた「プラレール」(旧トミー)も、同社の安定収益源として今でも確固たる存在感を示している。


 現在、ロボット玩具「トランスフォーマー」や、第2回「おもちゃ大賞」のベーシック・トイ部門で大賞を受賞した「メタルファイト ベイブレード」が大ヒットを飛ばし収益貢献しているが、安定した収益基盤を構築している礎は定番商品だ。長年培った技術・ノウハウが新たなヒット商品を生み出しているわけだ。同社の技術力の高さを世に知らしめたのが、二足歩行人型ロボット「i-SOBOT」(アイソボット)。2008年度版ギネス世界記録「世界最小の量産されている人型ロボット」に認定されたほか、「『今年のロボット』大賞2008」(経済産業大臣賞)も受賞した。2006年3月1に合併した同社の将来に無限の可能性を感じるが、株価はタカラトミーの真の評価をまだ下していない。

【提供:モーニングスター】
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。