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騰落レシオ、下げ限界ゾーン――「5年前の相場」再現か [アナリストレポート]

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2009-11-27

 不安定な相場が続くと、「困った時の神頼み」ならぬ、「チャート頼み」の市場関係者がぐっと増えてくる。安定した相場状況下ではチャートに対してほとんど関心を示さず、むしろ冷ややかな視線を送っているプロの「ファンダメンタリスト」が、ちょっと照れくさそうに「チャートに変化のシグナルは表れているのでしょうか」などと婉曲に問いかけてくるのも、きまってファンダメンタルズだけでは太刀打ちできなくなった波乱局面だ。

個人投資家の場合、「チャートから見て、どこまで下がりますか」と、もっと直截(せつ)的な質問をぶつけてくるケースが圧倒的に多い。ストレートな質問は、渦巻く不安の裏返しである。


 こうしたニーズもあって、当コーナーでは11月半ば以降、TOPIX(東証株価指数)の200日移動平均線割れなどチャート絡みの話題を取りあげる記事が目に付くようになった。私も前回書いた24日付の当欄(=『異常値』が鳴らす相場の警鐘――安易な値ぼれ買いは避けよ!)でRSI(相対力指数)の極端が低下について触れ、「相場が好転するまで安易な値ごろ買いは慎みたい」と書いた。


 ただし、これはあくまでも「安易な値ごろ買い」である。「慎重な判断に基づく値ごろ買い」なら、まさにピンチはチャンス。動くべきところで、動かないのであれば、投資機会を逸し、臆病者のそしりを免れない。


 さて、今回もチャートの話し。日経平均は26日、200日移動平均線(9,364円=26日現在)を一時、割り込んだ。200日線割れは今年5月28日以来、6カ月ぶりである。先行して11月12日に200日線を下抜けたTOPIX(東証株価指数)の「後追い」だ。「このままズルズルと日経平均も下げ続けるのではないか」――。200日線という株価の“防波堤”が決壊したと受け止める市場関係者の間には、こうした不安ムードが募っている。


 結論から言おう。確かに、24日付の当コーナーでも指摘したように、相場の状況はきわめて厳しい。しかし、「ズルズルと下がり続ける」ことはないだろう。


 根拠の一つは、RSI、STC(ストキャスティクス)といったオシレーター(=振幅指標)が、既に目先的なボトム圏に到達しているという点。底値ゾーン探りの有力な判定指標となる騰落レシオ(25日移動平均)は、26日、60.72%と今年最低を記録した。


 騰落レシオは、日々の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って得られた百分比(%)を25日分、合計して、それを日数(25日)で割って求められる。通常、騰落レシオは60~65%台に低落すると、株価は当面の底値ゾーンに到達したと判断し、買い場を探しはじめる。そして、仮に50%台に沈むと、目先的な底入れ反転の局面到来と見て、動かなければならない。昨年の最低値は10月10日の54.43%。リーマンショック後の株価大暴落で買い方が一斉に“血の海”に染まっていたとき、騰落レシオは底入れ反転接近のシグナルを送っていた。


 もっとも、そこでドンピシャリの安値信号を送るわけではなく、昨年の日経平均も実際には10月28日の取引時間中安値6994円でボトムアウトしたため、多少の時間差はある。が、騰落レシオの50%~60%が仕込み場であることに変わりない。


 もう一つ、参考にしたいのが04年5月以降のケースだ。その前年の03年4月26日、日経平均は取引時間中に7603円という当時の最安値を記録。そこから約1年後の04年4月26日に1万2,195円まで上昇したあと、一転して相場は乱れはじめ、5月17日には1万489円安値まで売り込まれた(4月高値からの下落率は13.9%)。その時、今回と同様、200日線を割ったのだ。しかし、200日線以下のレベルにとどまっていたのは当日を含め、わずか2日間。以降、株価は急回復し、7月1日には1万1,988円までリバウンドしている。

 今回は、8月31日の高値1万767円から11月26日のザラ場安値9,324円までの下落率は13.4%。5年前とほぼ同じだ。


 短期という条件付きではあるが、どうやら「まだは、もうなり」(相場格言)の段階に株式相場は到達しつつあるようだ。

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