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中東はグッドバイ、暗雲の狭間に曙光 [アナリストレポート]

2009-12-03

 先週はドバイ・ショックが世界市場を震撼させた。週末となった11月27日には一時、1995年7月以来の1ドル=84円台に入り、日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)は急落。金融関係者の間には一瞬、昨年のリーマン・ショックの影がよぎったのではないかと思う。

ただ、返済の繰り延べを要請した政府系投資持株会社のドバイ・ワールド向け債権などは、最終的に原油収入で潤うアブダビ首長国などが救済することになる公算が大きく、現時点では日本への影響は軽微との見方が広がった。とりあえず、ドバイ問題はグッドバイというわけだ。
週明けの11月30日は前週末比264円高、翌1日は同226円高、2日は36円高と、日経平均株価は9,000円割れの崖っぷちから、3連騰で一気に9,600円台まで戻した


 日銀が1日に開催した臨時金融政策決定会合で導入を決めた国債、社債、CPなどを担保に3カ月物・固定金利0.1%による10兆円規模の新資金供給オペ導入について、市場には失望感が台頭したが、亀井静香金融担当相が「何もしないよりまし」とコメントしたように、政府・日銀がとりあえず円高・株安に立ち向かうというスタンスが市場を下支えた格好となった。ドル買い・円売り介入についても、藤井裕久財務相が「為替の無秩序な動きには適切な対応を取る」と明言。とりあえず、目先、円は1ドル=86円程度の推移に落ち着く見通しになってきた。

 さらに、市場の喉元に刺さっていた三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)による1兆円の増資は11月30日に正式発表された。年始年末を勘案すれば、日本株を覆っていた増資という暗雲が一たん払拭されることになる。

 増資と為替が落ち着けば、株価水準も見直される。年末・年始は日本株を覆っていた暗雲の狭間に曙光がさしてくる。

 目先は円高で売り込まれた輸出関連企業の戻りが注目されるが、1ドル=90円割れの円高推移では企業業績に影響を与えることは必至で、一時的なリバウンドにとどまる見込み。むしろ、売られ過ぎた銘柄の逆襲に投資妙味。

 過去6カ月間の東証1部値下がり率ランキング(11月29日の終値を5月29日の終値で割ったもの)でスクリーニングすると、消費者金融業や新興不動産業、また無配企業が上位を占める。確かに売られ過ぎた銘柄には理由が存在するが、この中では値下がり率52.01%の東亜道路(1882)、同49.6%の日本農薬(4997)、47.39%のコスモ石油(5007)などの有配銘柄の戻りが早そうだ。
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robincyan13

ご訪問・nice!有難う御座います。
by robincyan13 (2009-12-05 07:56) 

まーぶる

>robincyan13さん
ご訪問&コメントありがとうございました。
またのご訪問をお待ちしています。
by まーぶる (2009-12-05 11:06) 

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