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FXを極める=「低金利戦隊」ブラックの命運 [コラム集]

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2010/03/26 18:55

 「ユーロ・ブラック」がまとう黒いスーツはますます重く、黒みを帯びていく。

 売られる、一方である。

 まず、今回のこの決着。


 ギリシャ救済をめぐって25日に出てきた「二国間融資」プラス「IMF(国際通貨基金)の支援」。

 ユーロ圏にとっては、IMFの関与を許すことで自らの主導権が発揮しにくくなる。IMFが金融政策にまで口を出せば、ECB(欧州中銀)にとっては死活問題である。一方、IMFにとってもやりにくい。ギリシャ政府に求めても、ギリシャの向こうにはドイツ、フランス、ECBがいると思えば。どうしても、本格支援にはなりにくい。

 これでは、もっと凄い場面が待ち構えていると思わずにはいられない。

 10年下半期には、ギリシャの財政状況が一段と悪化し、「リアル」に救済が必要になる可能性がある。

 ギリシャ政府が3月冒頭に示した総額48億ユーロに上る追加の財政赤字削減策のカズカズ。付加価値税は2%引き上げて21%にするほか、公務員ボーナスの3割削減、年金支払いの一部凍結がうたわれた。今後、ギリシャの景気が思いのほか低迷すれば、再建計画の前提そのものが崩れかねない。財政赤字は対GDP(国内総生産)で縮小させなくてはならない。景気の下ブレ懸念が浮上すれば即、財政赤字の対GDPでの圧縮に黄信号が点灯する。

 漠然とした不安は、「急迫の不安」に変わるのである。
 ユーロ・ドルは1.3ドル割れどころではない。


 見渡せば、かつて低金利通貨としてひとくくりにされてきた通貨群が、程度の差こそあれ、上昇の素地を身にまとっていることがわかる。


 ――「ドール・レーッド」!

 4月1日には3月米ISM(サプライマネジメント協会)製造業指数、2日には3月米雇用統計が発表される。いずれも好結果ならば、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文の修正に関する思惑が浮上、FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利上げ観測からドルはいよいよ騰勢を強めよう。24日からのドル・円の急騰は、ユーロ安やフロー主導の米長期金利上昇といういささか他力本願な理由によるものだったが、一連の結果を経ていよいよ米国のファンダメンタルズに基づく力強い上昇モードに切り替わる可能性がある。

 ――「イェーン・ブルー」!!

 日経平均株価は26日に一時1万1000円を回復。日本株の環境はこれからもっと良くなるだろう。1日にはISM製造業指数のほかに3月調査の日銀短観もある。すでに「一部の主力株には欧州系の長期資金、米系年金からのマネーが流入しているもよう」(大手証券)だが、海外勢の新規投資が一段と加速する可能性があり、円に「少し」の上昇圧力を与えそうだ(もちろん、対ドルでは円が大きく下落、日本株にさらなる浮揚力を授けることになる)。

 ――「フラーン・イエロー」!!!

 SNB(スイス国民銀行)総裁以下、SNB首脳がどんなにことばを尽くしてフラン売り介入への本気度を示しても、投資家には見抜かれてしまった。スイス経済がもはや、介入を必要としていないことを。ユーロ・フランはすでにユーロ導入以来の最安値圏にある。低金利戦隊をいち早く脱退するのはイエローかもしれない。

 ――「ポンド・ピンク」まで!

 GDP(国内総生産)に対する財政赤字の比率からすればギリシャに負けないはずの英国。総選挙をにらみ、「選挙型」の予算案が示された。しかし、英国は総選挙モードに突入。財政不安、選挙後の政権像をめぐる不透明感、いろいろあるが、「もう織り込んだ。これ以上の悪材料は出にくくなった」(欧州系銀行)。

 ユーロ・ブラックのマスクの下は、冷たい汗でぐっしょりである。

(和田崇彦)

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

【提供:モーニングスター社 】
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