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FXを極める=順行にもどる。 [FXを極める]
バーベキューの季節
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2010/05/14 19:28
彼の父が入院している病院は田園地帯のど真ん中にあり、病院2階の喫茶ルームから田畑のなかの一本道を高校生の一群が自転車で駆けて行くのがよく見えた。
4月25日。日曜日の院内は人影もまばらで、病院には似つかわしくない広くて日の光の差す廊下や、美しい庭を彼は両親と散歩した。
彼の父はすっかり気弱になっていて、話しながら何度も涙ぐんだ。
息子が帰るとき、病院の入口まで送ってきた彼の父は
「ゴールデンウイーク、また来てくれやな」
また、涙ぐんだ。
4月18日から5月13日の間に、彼は2度にわたって郷里に戻った。何よりも、コミュニケーションの不足を恐れたそうである。
4月18日から5月13日は、水星の逆行期だった。
この期間、相場は荒れに荒れた。まさにうわさ通りだった。
ギリシャの3段階格下げも、ゴールドマン・サックス立件の動きも、NYダウのまさかの1000ドル暴落も。EU(欧州連合)による7500億ユーロの緊急支援スキームも、ECB(欧州中銀)の「禁断」の国債買い取りも、日銀の臨時会合も。
それでもそれでも、ユーロが売られ続けたのも。NY金先物の史上最高値更新も。
みんなみんな、この期間に起きたのである。
ただこの間、見過ごすことの出来ない、外為マーケットにとっての「星」がたくさん生まれたことは記憶しておきたい。
5月7日の4月米雇用統計。非農業部門の雇用者数は前月比29万人増。失業率は9.9%に上昇したが、それは労働参加率が高まったから。FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利上げを予想するエコノミストは「相場環境が冷静なら、今ごろFRBの早期利上げ観測が高まっていたはずなのに」と悔やむ。11日には、ラッカー・リッチモンド連銀総裁、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁といずれも「タカ派」と目される総裁が発言したが、市場への影響は限られた。
ひときわ目を引いたのはNZ。6日にはボラードRBNZ(NZ中銀)総裁が「中銀の金利変更に関する考え方は、年半ばに小刻みな変更との市場の見方と一致」と発言。6月利上げ観測が高まっている。
このほか、4月28日にはついにブラジル中銀が利上げを再開。利上げ幅は0.75%で市場予想(0.5%)を上回った。4月20日にはBOC(カナダ中銀)が異例の低金利政策の終了を宣言。
各国株式の下げでこれらポジティブ・サプライズは材料視されず、資源国通貨は急落を余儀なくされた。新興国の債券マーケットからも一斉に資金が流出した。しかし、資源国通貨の反騰の素地は出来ており、マーケットが落ち着きを取り戻すなかでいちはやく高値を奪回するだろう。
5月14日の夕刻。東京の上空を厚い雲が覆った。14日の昼に新緑が輝いていたのとは対照的だった。
かくて水星は順行期に戻った。しかし、まだ数日間は警戒が必要だ。
水星。次の逆行期は今年の8月21日からである。(和田崇彦)
◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
【提供:モーニングスター社】
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