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FXを極める=2日後の、政権交代。 [FXを極める]


2010/06/04 20:03

 「インスタント総理」の誕生――

 この国は、たった2日で新たな内閣総理大臣を生み出すことができる。

 日本国憲法が内包する諸問題を考えずにはいられない。

 内閣支持率が下落しつづけ、普天間問題の大迷走の末の決着に反発して社民党が政権を離脱。これが鳩山首相辞任の直接のきっかけとなった。




 しかし、参院選で敗北して与野党が逆転すれば、衆院を解散して民意を問うても、次の参院選で与党が多数派を回復しない限り、3年間は政権運営が非常に困難化するという問題が根底にある。

この意味で参院民主党の危機感は相当に強く働いたとみられる。参院で多数を握られることの苦しみは、福田康夫、麻生太郎両内閣の悩みだったのであり、民主党が政権を奪取する際の底流となったのである。

 菅直人が、ついに内閣総理大臣になった。

 久々に、世襲議員でもない、自民党のDNAを持たない総理の誕生である。
 菅が総理になることをもって、「政権交代。」と呼ぶべきなのかもしれない。

 菅直人にはさっそく、「円安総理」の異名が与えられている。

 今年1月の財務相就任時の円安誘導発言のインパクトが、相当深く、市場参加者の記憶に刻み込まれている。菅が民主党の代表選に出馬を表明して以降、ドル・円は堅調に推移。4日に出てくる5月米雇用統計への安心感に守られた結果のドル・円の上昇だったが、菅直人の発信力の強さを示す一例かもしれない。

 しかし、菅が円安誘導を本気でやるのかと言えば、それは違う。

為替介入はしないとみる。

ユーロ・円がどんなに下げても、ドル・円が下げても。あるのは口先介入で、市場が「勝手に」警戒感を抱いて円買いに進まなくなるのを待つ、という方策。

 3日夜。

 菅は民主党代表選挙の出馬会見で、前幹事長の小沢一郎を重要ポストで処遇しない方針を明言した。菅は小沢との距離が近いとされたが、全て菅の計略だったのかもしれない。鳩山内閣では、円相場以外には重要な局面でとかく沈黙がちだった菅。かつての、官僚を怒鳴り散らすほどのリーダーシップが発揮されるか。国民もマーケットも見守っている。

 菅は、財務相から「昇格」する形となった。緊急登板とはいえ、財務相から総理になるのも異例である。

 ユーロ圏のソブリンリスクの高まりをみて財政再建の必要性を肌で感じたとされる菅。
 菅内閣でまとめられる日本の成長戦略、中期財政フレームが中途半端なものとなれば、「日本売り」にさらされるリスクが待ち構えている。(和田崇彦)

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。なお、今回のコラムは日本時間4日午後7時までの情報をもとに作成しました。(敬称略)

【提供:モーニングスター社】
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コメント 2

ayu15

ブリティシュはどうかしりませんが、アメリカは空白さけたいらしく副大統領が昇格しますね。ニクソン大統領辞任の時がそうだったそうです。
by ayu15 (2010-06-08 13:44) 

まーぶる

>ayu15さん
いつもご訪問&コメントありがとうございます。

そうなんですか、勉強になります。
叩き上げの管さんには少々期待しております。
by まーぶる (2010-06-11 21:59) 

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