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FXを極める=奇兵隊内閣、「関ヶ原介入」の行方 [FXを極める]
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2010/09/17 19:27
「善光寺に行って、ハトの群れの上に磁石吊り下げたらどうなると思う?」
中学生の頃、郷里・長野で筆者が学習塾の講師に聞いた話である。
「ハトは飛んでっちゃうよー」
ハト(鳥類一般)には方角を把握して飛ぶために体内磁石がある。磁石を頭上に掲げられると磁石が狂うから、それを嫌って磁石のそばを離れるという。
日本政府が下した円売り介入という決断はまことに重く、いまドル・円をトレードしようとすると頭上の磁石に手もとが狂ってしまう。
「かつての相場観は役に立たない」(欧州系銀行)
財務省・日銀という巨漢が為替市場に入ってきたのである。少しのドル売りフローはたちどころに吸収されてしまう。
介入効果で、ドル・円は85円台での安定推移が続いている。
しかし、わからないことがある。
「この後、どうするつもりなのか」
市場では「9月の防衛ラインは85円」との見方が一般的になりつつあるが、85円は全く意味がない数字である。
15年ぶりの円高水準・82円から見上げたとき、たしかに85円ちょうどが8月冒頭から下旬のサポートラインになっていたものの、「とりあえず区切りのいい数字」との印象がぬぐえない。
事実、主要な輸出企業のトップからは「85円台では円高に変わりはない」との反応が続出している。
円の手当てが遅れていた輸出企業は本音では87円-89円という社内レートまでの戻りを期待しており、介入断行でドル・円が落ち着いた値動きになった16日、17日もドル売りを出せないでいる向きが多いのである。輸出企業の採算レートを考えれば、ドル・円の望ましい水準は、もっともっと上にある。
ドル・円の日足一目均衡表では、86円台半ばまで持ち上げられると「雲」のなかでの上昇模索が可能になる。非常に粗い言い方だが、「1兆、1円」ならあと1兆円で達成できることになる。
が。
1ドル=90円台を目指して介入を進めれば「米国が黙ってない」。 介入によるドル・円の上昇は86円程度が限度なのかもしれない。
介入が断行された9月15日という日は、リーマン・ブラザーズが破たんした日(08年)だが、日本の歴史をさかのぼると、天下分け目の関ヶ原の戦いが行われた日でもある(慶長5年9月15日。西暦では1600年10月21日)。
「奇兵隊内閣」の主要閣僚の支援を得て、民主党内の関ヶ原の戦いを制した直後の介入と成功に、菅総理の興奮は冷めやらぬところだろう。
しかし、ここからが本当の勝負である。
日本の国運を賭しての大介入に跪き(ひざまずき)、道を空けて、欧米市場の参加者が見ていてくれたのは、もう終わりということである。
投機筋は早晩、「82円台」(仙谷由人官房長官が示唆してしまった防衛ライン)を目指すことになるだろう。(和田崇彦)
◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
提供:モーニングスター社
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いつも、ありがとうございます☆
by ムネタロウ (2010-09-24 21:45)
>ムネタロウさん
いつもご訪問有難うございます。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
by まーぶる (2010-09-27 22:28)