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埋もれている増額期待銘柄 [アナリストレポート]
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2010-02-09
今3月期第3四半期累計(昨年4~12月)の決算発表も後半に差し掛かった。印象は、総じて順調に回復していること。第2四半期(同4~9月)決算の発表時には、「第3四半期(同10~12月)までは順調だと思うが、第4四半期(1~3月)が全く読めない」とし、景気の二番底懸念を理由に通期見通しを据え置く企業がほとんどだったが、今回は上方修正が相次いでいる。
こうした中、注目したいのは修正幅が過小と思われる銘柄や、修正はしていないが、第3四半期だけを見ると収益が大きく改善していて、据え置いた根拠が希薄な銘柄。前期の反動で下方修正を避けたいという心理が経営者に強く働いており、予想は保守的になりがちだ。また、今期の伸びしろは少ないが、来期にV字回復が望めそうな銘柄も要注目だろう。
具体的には、ダイセル化学工業(4202)。4日に発表した第3四半期累計決算で、営業利益が143億円(前年同期比32.1%減)となり、通期の予想営業利益を従来の150億円から190億円(前期比79.4%増)に増額。しかし第3四半期だけを見ると営業利益は92.3億円(前年同期比2.2倍)に達し、修正幅が過小。来期は大幅増益が有望だ。
花王(4452)は第3四半期累計の営業利益847億円(前年同期比7.2%減)に対し、890億円とする通期予想を据え置いた。今期はエコナ関連製品の回収が響いたが、棚卸し資産整理損の27億円と、特別損失56億円で、ほぼみそぎを終えた感がある。第3四半期だけを見ると営業利益は392億円(同6.9%増)と増益に転じており、通期は増額の公算が大きい。
また、現在、悩ましい状況にあるが、荒川化学工業(4968)にも注目したい。第3四半期の累計営業利益は25.5億円と、通期予想の26.5億円(前期比2.3倍)をほぼ達成。第3四半期だけを見ても営業利益は10.9億円(第2四半期は8.4億円)と順調なのに通期予想を据え置いた。理由は主要原料であるロジン(松やに)価格の急騰。松やには春から秋にかけて採取するが、昨年は景気の不透明感から中国の業者が量を抑えていた。ところが予想以上に景気が回復し、需給がひっ迫。価格は6~7割上昇してしまった。そのため第4四半期の赤字はないにしても現状でその影響が把握し切れず、通期予想を据え置いた。ただ、春になれば松やにの採取は再開し、需給は緩和に向かう。PBR(株価純資産倍率)が0.6倍割れでPERは15倍。そろそろ仕込んでいきたいところだ。
【提供:モーニングスター】
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