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飛躍するスカイマーク、ようやく時代が追い付いた? [アナリストレポート]


2010-11-02

 スカイマーク(9204・M)の復活劇が話題となっている。

株価は昨年前半まで100円近辺をうろうろしていたが、今年10月には5年半ぶりとなる1000円台まで上昇。

LCC(格安航空会社)として2000年に株式公開したが、その後は株価が示す通り鳴かず飛ばず。ここにきて業績は再成長路線に入り株価も急上昇。スカイマークのビジネスモデルに、ようやく時代が追い付いてきたようだ。

 スカイマークは規制緩和を受けて1996年に参入した新興航空会社。

2000年に華々しく株式公開したが、既存航空会社の厚い壁を打ち破れずに苦戦が続いた。

業界の革命児と呼ばれた面影もなくなり、赤字拡大で上場廃止の危機も経験。その後は新興企業らしい不祥事も続出。改修すべき機体を放置したり、経営陣との対立でパイロットや整備士が大量退職したりと、安全性や信頼性が重視される航空業界の常識から外れる場面も多かった。

その後は経営方針の転換などもあって収益は徐々に改善。ただ、今年に入っても機材の整備などが不十分だとして国土交通省から業務改善勧告を受けるなど企業としての体質が問われる状況は続いていた。

 同社株への風向きが大きく変わってきたのは今年の夏以降

。経済環境が悪化し、消費者の節約志向が強まる中で同社の展開する格安運賃への注目度が一気に高まってきた。搭乗率は会社側の計画を上回って推移しており、飛行機の需要が高まるお盆シーズンの好調が株価人気に拍車を掛けた。かねてから取り組んできた機材の統一化などの施策も利益率改善に寄与。

10月20日には今3月期業績計画の大幅増額修正を発表。連結売上高は565億円(前期比36.3%増)、経常利益は87億円(同2.9倍)に引き上げた。

 一方で今年は日本航空(JAL)が会社更生法を申請して上場廃止となるなど、航空業界自体は低迷が続いた。

今回のスカイマークの復活劇の裏には信用問題が流れていたJALからの顧客流出もあったと言われている。かつて高い壁として立ちはだかった存在を踏み台にして飛躍した格好でもある。株価は大きく上昇しているがアナリストからは海外LCCと比較した割安感が指摘されており、中期的にはなお上昇余地があるとみられる。

今後は新航路の就航も予定されており、業績拡大期待は引き続き大きい。

 価格競争や革新的な技術を武器に大手に対抗するベンチャー企業は少なくないが、「一太郎」のジャストシステム(4686・JQ)のように苦戦が続く企業は多い。

スカイマークと同じく規制緩和を受けて業界に参入したセブン銀行(8410・JQ)あたりにはベンチャースピリッツを発揮してもう一花咲かせてもらいたいところだ。


【提供:モーニングスター】
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404

スカイマーク様サマで出掛けています。
機体にはごく限られていますがAC電源付きのEDECK機がありますが、全席レカロのエコノミーピッチです。
全てがB737-800以降の運行ですが、残念ながらバージョンの違いがまだありメンテナンスコストの削減には課題があります。
パイロットは英語圏以外のお名前の方が半分以上、操縦の腕前もまちまちですが、(某航空会社のように)路線専用乗務員などは居らず日々運行技術は向上しています。CAは男性もいますし、先月あたりから増便に対策して地上スタッフも含め研修生の姿を多く見かけます。
不況ないまどき新人教育を積極的にしている企業はまれですが、飛躍企業の正しい感性を安価・安全な空の旅の原動力にしてほしいと思います。
最近はどの便も満席で、わたし自身はこの半年以内では古来の大手航空会社を利用せず高速バスなどを組み込んだ移動で全国に不自由なく出掛けています。
by 404 (2010-11-07 13:17) 

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